設置方法 鏡の事件簿

鏡は割らなくても外せます!

2024/11/20



みなさん、こんにちは!!安藤です。


「鏡にヒビが入ってしまった」「汚れが落ちなくなってしまった」など、壁についている鏡を交換したいと思っているあなた!

「鏡一枚を交換するためだけに業者に依頼するのはなんだかもったいないし、自分で何とかしたい」「でもやり方がわからないし、取り付けた業者に依頼しないとなぁ」なんて諦めていませんか!?


ポイントさえ掴んでおけば、鏡の交換をご自身で行うことは簡単です。

ズバリ、そのポイントとは「鏡の取り外し方」です。


鏡は、壁にピッタリくっついているから手では剥がせないし、道具を使って無理やり剥がそうとすれば割れてしまいそう。いっそ割って取り外してしまおうか、と考えたくなりますが、そんなことをしたらあまりにも危険ですし、掃除も大変です。



外し方なんてまったくわからないよ!と思っているあなたも大丈夫!鏡は割らなくても取り外せます!コツさえ知っていれば、意外と簡単なんです。

しかも、特別な道具をそろえる必要もありません。



今回は、壁に取り付けた鏡の上手な取り外し方についてご紹介します。

さっそく取り外しのポイントや手順を見ていきましょう。

鏡の取り外しに苦戦する理由

ご自分で鏡を交換するときに意外と苦戦するのが取り外し。設置するときは業者さんや大工さんが貼ってくれますが、取り外す方法までは教えてくれませんよね。乱暴に外そうとすると、鏡が割れてしまう危険性もあります。

まずは、鏡がどんなふうに取り付けられているのか、その構造について解説します。

鏡を取り外したいのに


すでに設置されている鏡の表面を見ても、ネジや釘は見当たりませんよね。これは、鏡を美しく見せるため、取り付け方法に工夫がされているからです。鏡の上部と下部に2つずつ、金属の留め具が付いていることもあります。しかしこの金具にも、ネジは見あたりません。

「あーあ、特殊な方法で取り付けられているなら自分には無理だな。業者を呼ばないと・・・」と思ったそこのあなた!あきらめるのはまだ早いですよ!

なんと、鏡は壁に直接貼り付けられているのです。

鏡はこんなふうに固定されています

鏡は、両面テープとボンドでしっかりと壁に貼り付けられています。だからネジも釘も見えないんですね。


ネジで取り付けるためにはドリルで下穴を開けなければならず、施工が大掛かりになってしまいます。しかも、鏡のように重いものを設置するとネジがグラグラしやすく、取り付けても不安定になってしまいます。そのため、基本的に鏡の取り付けには両面テープとボンドが使われています。上下の金具も補助的に使われているだけです。


テープは、防水性のある3mmほどの厚手の両面テープ、ボンドも厚みのあるシリコン系のボンドが使われます。この2つが碁盤の目状に間隔をあけて交互に配置されています。壁の全面にベタッと貼り付いているのではないので、壁と鏡の間にはわずかに隙間が空いています。


道具は必要?鏡の取り外し手順



鏡は、壁に両面テープとボンドで貼り付いているだけなんです。だから、このテープとボンドさえ剥がすことができれば、鏡を取り外すことができてしまいます!

では、そのためにはどんな道具が必要なのでしょうか。

実は、新しい鏡に付いている「アレ」を代用するとびっくりするほど簡単に剥がせます。

取り外しに必要な道具

「鏡の取り外し 道具」などのキーワードでインターネット検索すると、「ワイヤー」とか「ピアノ線」なんて単語が出てきます。ですが、どちらもあまり一般的な物ではありません。鏡の交換以外に今後使いそうにないし、わざわざ買うのはもったいないですよね。


私が取り外しにおすすめする道具は、「PPバンド」と呼ばれるものです。これは、荷物の梱包に使われるものです。皆さんも段ボールの上から黄色や青色のテープ状のプラスティックが巻かれているのを見たことがあると思います。そのテープのようなものが、PPバンドなのです。



PPバンドは、取り替える新しい鏡の梱包にも使用されているはずです。せっかくなので、このPPバンドを有効活用しましょう。


ただし、鏡の取り付けに両面テープよりボンドが多く使用されている場合は、PPバンドではなかなか切れません。その場合はピアノ線をホームセンターなどで購入してください。

金具が付いているときは


先にお伝えしたように、鏡の上部と下部に金属爪のような金具が付いていることがあります。これは、両面テープとボンドの補助として使う留め具。裏にはネジ止めするための縦長の穴が開いていて、上下にずらせるようになっています。


まずは上部の金具を持ち上げて、上にずらしましょう。下部の金具は、鏡を壁から剥がしてから取り外します。ただし、同じサイズの鏡に交換する場合は、金具のネジは外さなくても大丈夫。そのまま再利用できます。ステンレス製なので、磨けばまたきれいになりますよ。


なお、長年放置された状態だと金具が固くなっている場合があります。そんなときは、後でお伝えする「金具が外れないときは」を参考にしてくださいね。

両面テープとボンドを剥がしましょう

お風呂などの水回りの場合、水が入らないように鏡の周りにコーキングが施されていることがあります。この場合は、まずはカッターナイフ等でコーキングを取り除く必要があります。跡が残らないように完全に取り除きましょう。刃物を使うので、ケガにはご注意ください。


コーキングの除去ができたら、鏡を壁から剥がします。鏡の左右に一人ずつ立ち、PPバンドを壁と鏡の隙間に通し、ノコギリのように上から下へと押し引きして、両面テープを切断しましょう。鏡と壁の接着面積はそれほど大きくないので、意外と簡単にバリバリと剥がされていきますよ。

取り外しで気をつけるポイント


鏡の取り外しは簡単ですが、両サイドからPPバンドを押し引きするので作業者は2人必要です。壁から剥がれた瞬間に鏡が床に倒れて割れてしまうと危険なので、最後はどちらかが鏡を抑えて支えましょう。また、金具にもちょっとした注意点があります。

金具が外れない時は



鏡の留め具は金属ですから、錆びたりネジがきつく締められているときは硬くて簡単には持ち上がりません。マイナスドライバーやコイン、鍵など、硬い物でグリグリと上に持ち上げましょう。爪では押し上げないでください、ケガの原因になります。力をかけてもなかなか動かないと「これ以上力をかけると壊れてしまうんじゃないか」と不安になりますが、心配いりません、ちゃんと動きます。諦めずに、勇気を持ってグッと上に力をかけましょう。

テープとボンドを剥がした跡は

両面テープやボンドを剥がすと跡が残りますが、それほどキレイに取り除かなくても大丈夫です。新しい鏡を取り付ける際も厚みのある両面テープとボンドを使うので、壁の凹凸に干渉されず真っ直ぐ取り付けことができます。


ただし、一つだけ注意するべきポイントがあります。それは、「シリコンの上にはシリコンは粘着しない」ということ。シリコンボンドの跡が壁に残っていると、同じ場所にシリコンボンドを使うことはできません。ですから、古いボンドの跡と新しいボンドの位置はずらすことが大切です。

どうしても鏡が取れない時は

ご紹介した方法ならそれほど苦労なく鏡を取り外すことができますが、「やっぱり自分で取り外すのは不安」という方は、古い鏡の上からもう一枚鏡を貼り付けるという方法もあります。

壁に貼り付けるのと同じように、両面テープとボンドを使えば新しい鏡と古い鏡はしっかりとくっつきます。ポイントは、新しい鏡を元の鏡と同じかそれ以上のサイズにすることです。

また、正面から見ると、上から貼っていることは分かりませんが、横から見ると二枚が重なっている状態が見えてしまうので、コーキングで隠すなどの工夫が必要です。

場所や鏡の種類ごとの取り外しのヒント

よくお客様から「ユニットバスの鏡は外せますか?」「ユニット洗面台の鏡は外せますか?」という質問をいただきます。浴室や洗面所などの鏡を取り外す時は、部屋や廊下に取り付けられている一般的な鏡とは違うポイントがあります。

お風呂の鏡を取り外す時のポイント


浴室の鏡は、ユニットバスのパネルやタイル面に鏡が取り付けられていることがほとんどです。防水する必要がある場所なので、パネルにせよタイルにせよ、穴をあけるようなネジ留めはできません。ですからここでもやはり、取り付けには両面テープとボンドが使われています。新しい鏡に交換する際も、金具だけで取り付けるのはやめましょう。


また、鏡の周りに付いているコーキングは交換時にきれいに取り除くことが大切です。ボンドと同じようにコーキングもシリコンでできているため、壁の表面に剥がし跡が残っているとその上にコーキングを打つことはできません。壁面をお掃除してから取り付けましょう。

洗面所の鏡を取り外す時のヒント


TOTOやパナソニックなどの洗面ユニットの鏡は、本体と一体になっています。このタイプの鏡は、壁から取り外すのと同じように両面テープとボンドを剥がして取り外せるものもあれば、どうしても外せないものもあります。


外れない場合は、「どうしても鏡が取れない場合は」でお伝えしたように、上からもう一枚貼るという手があります。ただ、メーカー品をご自身で改修する場合は自己責任になりますのでご注意ください。

大きな鏡を取り外す時のヒント


お部屋の大きなルームミラーや、ダンススタジオや格闘技ジムなどに設置されているような壁一面の鏡も、取り外し方は通常の鏡と同じです。大きく見える鏡でも、何枚かの鏡が連続貼りされている状態ですので、両面テープとボンドを剥がしてしまえば一枚ずつ取り外すことができます。

鏡が大きい分、ずっしりと重いので、外れた瞬間に床に倒れないように気をつけましょう。

鏡の交換はDIYできます!

自分で鏡の交換をする決心がついたら、ぜひオーダーサイズで鏡を注文してみましょう。

綺麗な鏡はきっと世界が変わって見えますよ。

外した後の、新しい鏡の取り付け方法についても予習しちゃいましょう!

外した後は取り付け!

こちらの記事で、鏡の取り付け方法について解説しています。

業者を介さずDIYすることで費用の節約になります。是非ご自分で鏡を交換してみてください!


ネコロボ
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この記事を読んで、鏡の取り付け方をマスターしてね!

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まとめ

鏡を壁から取り外す方法についてご紹介しました。

鏡の取り外しはそれほど難しくないので、「業者に頼まず、安く済ませたい!」という方は試してみてください。ただ、ケガには十分ご注意を。安全のために、1人ではなく必ず2〜3人で行ってくださいね。




ライター

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安藤

この道30年。ガラス、鏡のことなら何でもおまかせ! 寝ても覚めても頭の中はガラスと鏡でいっぱい(笑) 正しい知識でガラスと鏡の購入をしっかりサポートします。