スポーツの練習に適した大型鏡の選び方について解説します
2024/11/06
こんにちは、安藤です!
以前にこちらの記事でダンスの練習に適した鏡の種類を解説しましたが、
ダンスの練習効果を高める大型ミラーの選び方!
今回はスポーツの練習に使える大型鏡の特徴をもう少し突っ込んでくわしく説明したいと思います。
大型鏡は多少値段も張りますので、失敗したくないものです。大型ミラーの特徴を理解して、失敗しないベストな選択をしていきましょう!
まずは鏡を使う目的を考えましょう
ご相談者様のご希望をお聞きするまでもなく、皆様が欲しい鏡とは、もちろん・・・
「安全で割れなくて、軽くて、映りがきれいで、長持ちして、安い物」
であることは間違いありません。
そんなミラーが作れないかとわたし達も考えているのですが、申し訳ありません。今のところすべてを完璧に叶える姿見はありません。
ですので、鏡を購入するときには何を優先して何を犠牲にしてもよいのかをはじめに考える必要があります。
つまり「何のためにそのミラーを使うのか?」という目的志向が大切です。
今回は特にスポーツの練習で使うことを想定してお話していきたいと思います。
大型ミラーの使用場所と使い方について考えてみよう
鏡を購入するにあたって、まず自分がどんな場所でどのように使うのかを整理してみましょう。使いやすい鏡が手に入るだけではなく、無駄な機能を省くことで安い鏡が見つかるかもしれません。
・どのくらい部屋の広さの中で使うのか?
広い部屋で鏡を使う場合は特に歪みが重要になります。ただし広くても自分と鏡の距離が近ければ影響は少ないことは覚えておいてください。遠い距離にある物が歪むだけなので気になる方は少ないです。
・使用する人は誰なのか?
自分だけで使うか、不特定多数で使うかでメンテナンス性、安全性、映りへの許容度が変わります。スポーツの練習といっても大人が使うのか子供が使うのかによっても、選ぶ鏡は変わってくるでしょう。また、あなたが「きれいに映っている」と感じていても、大勢の人の中には少しの歪みを騒ぎ立てる人が必ず出てきます。人が集まると何かと厄介ですね(笑)
・固定させるか、移動させたいか?
ウォールミラーも、永久に貼付けておくのか、2~3年で移設させる可能性があるか、で施工方法が変わります。板鏡を貼るか、背面ボード付きのミラーを仮設することも可能ですし、突っ張り式の大型姿見もあります。
またキャスターミラーが必要なのか、スタンドミラーで充分なのか、階段があるのか、車に乗せることはあるか、などを考えましょう。場合によってはキャスターが邪魔になることもありますし、値段が高ければいい姿見ということではありません。
・危険な状況はあるか?
スポーツの練習で大型ミラーを扱う上での主な危険とは、物がぶつかって破損することや、風や人が当たって転倒することがです。その中でももう一歩深く、どういった事故が起こりそうなのかをシミュレーションすることで選ぶ鏡が変わってきます。
割れると大事故が起こりそうな状況であれば、割れない鏡を選択する必要が出てきます。
大型鏡を比べる際の6つの要素
大型鏡を比べるために必要となる要素は以下の6つになります。
①重量
取付時や移動させる時に、軽いことは重要です。安全と操作性に影響します。
②耐久性
使い方によっても変わりますが、どれぐらい長く快適に使うことが出来るかです。
③料金
もちろん販売価格が安いにこしたことはありませんが、ランニングコストも重要ですね。
④映り
映りの中でも、「歪み」「明るさ」「表面の粗さ」の3要素があります。
⑤デザイン
フレーム、キャスター、背面のデザインで気になる点がないかどうか。
⑥保守整備
鏡面が汚れたときに、お掃除はしやすいでしょうか?もし損傷したときには、どんな対応が必要でしょうか?
大型の鏡をご購入される時には、これらを比較しながら最適なものを選ぶようにしましょう。
大型のガラスミラーの特徴と使い方に解説
鏡の中で最も一般的なものは、もちろんガラスミラーです。
当然ガラスミラーは知っているかと思いますが、他の鏡と比べてどういう長所と短所があるかを正確にご存じでしょうか?
ここではガラスミラーの特徴に応じて適した使い方や使える場所について書いていきます。
ガラスミラーの特徴について
ガラスミラーは、もっとも一般的な姿見で、はるか大昔から使われてきました。
きれいな映り、耐傷性、料金の安さなどが優れていて、世の中のほとんどの姿見はガラスで出来ています。また、傷に強いことは、ガラス以外のミラーにはない最も重要な長所といえるでしょう。
欠点としては重量が重いことと、割れやすいことです。ただし割れるといっても、飛散防止加工を施すことで万が一の場合でも大きな事故にならないようにすることは可能です。
実際にほとんどの大型ミラーには飛散防止加工が施されていることと思います。つまり残る問題は重量だけです。もしも軽いガラスミラーが発明されれば無敵ですね。
ガラスミラーはこんな使い方がおすすめです
特に大型のガラスミラーの場合は、映りがきれいなので大人数が使用する広い空間に向いています。スポーツジムやダンス教室など練習場所が広く、たくさんの方が使う場所に使われます。
とにかく安く1枚当たりの価格を下げたい場合はガラスミラーです。ただし自分で壁に貼る場合は、重く落として割ってしまう危険性があるため、危険取付作業や取扱いに自信がある方だけにお勧めしています。
ガラスミラーを扱う際に注意すべきポイント
ガラスミラーの重量についてですが、1m×2mの姿見(ガラス5mm厚)で約25kgになります。
移動式なら、キャスターや枠まで含めて40kg以上になるものもありますので、総重量には注意してください。
いくらキャスターがあっても、階段を移動させたり車で運ぶ場合はもっと軽量のミラーをお勧めします。また、破損や転倒事故が怖いため、野球のバッティングやゴルフのフォームチェックには、移動式のガラスミラーは控えた方がいいかもしれませんね。
大型のアルミミラーについて解説
ガラスミラーの使用が困難な場合、次の候補はアルミミラーだと思います。
今回の記事は、あくまでもスポーツ用大型ミラーとして使う場合についての記述ですのでご注意ください。
大型のアルミミラーの特徴とは?
割れない鏡として、昔はアクリルミラーが使われたことがありました。しかし、あまりに歪みがひどいために最近はアルミミラーにその地位を奪われました。
アルミミラーとは、三菱ケミカルが製造しているアルポリックfr/RFというのが元の商品名となります。樹脂の心材をアルミの表面で挟んだサンドイッチ構造の不燃建材です。
ガラスより軽くて割れないという長所がありますが、ガラスより値段が高く少し映りが劣るという欠点があります。
アルミミラーはこんな場所や使い方におすすめ
アルミミラーは軽くて割れないという特徴があるため、幼稚園や小中学校など、子供が使う場所に設置する場合、とても重宝されています。また、屋外へ持ち出す場合でも楽に運べます。
さらに野球やゴルフなどのスイングをチェックする際、ガラス製のミラーだとぶつかったときに割れてしまうので、硬いボールが当たっても割れないアルミ製のミラーが使われます。
特にキャスター付きやスタンドタイプのミラーを選ぶ際は、壁に貼りつけるよりも事故の危険が低いこと、軽いほうが移動しやすいことから、ガラスミラーよりもアルミミラーがお勧めです。
また、よくお問い合わせいただくのが精密機器や食品の工場などです。これらの場所では、身だしなみのチェックのために鏡が使われますが、もし鏡が割れてしまうとその破片が異物混入事故につながりかねません。そういう現場では割れないアルミミラーを採用されることが多いです。
軽くて割れないという特徴が活かせる場所にアルミミラーは適しています。
アルミミラーの欠点とは?
アルミミラーの欠点は歪みです。
どれぐらい歪んで見えるかというのは、使用環境や見る人の感じ方による部分が大きいので、「どれぐらい歪んで見えるのか」と、販売店にいくら言葉で聞いてもあまり意味はないと思います。
実際にアルミミラーを現物カットサンプルで見てから購入するか検討しましょう。サンプルを見るときは実際に使う距離まで離して確認しましょう。近くで見ていても欠点である歪み方はわかりません。
大型のフィルムミラーについて解説
絶対割れなくて、とっても軽くて、とってもきれいに映る鏡があります。
それがフィルムミラーです!
この完璧そうな鏡に、あとどんな欠点が残っているというのでしょうか?
それは、料金が高くて、メンテナンスが大変なことです。名前の通りポリエステルのフィルムで出来ているので、尖ったもので傷がついてしまうのがデメリットです。やっぱり残念なことですが、完璧な鏡はありませんね。
もちろんこのフィルムミラーがとても適した場所もあります。ご予算があればご検討ください。
フィルムミラーの特徴
フィルムミラーは、透明なポリエステルフィルムの裏面にアルミを蒸着(メッキ)したものを、シワにならないように特殊な技術でフレームにピーンと張りつけたミラーです。
映像をきれいに保ちながら強度も維持するために、絶妙な距離で下地のボードから浮かせています。そのため、何か物が当たって押されても簡単には傷ついたり破れたりはしません。
ガラスミラー以上に光の反射率が高く鏡としては大変優れていますが、何より高額なことが欠点です。
横幅90センチのキャスター付きが10万円を超える値段です。
フィルムミラーはこんな方におすすめ
ご予算に余裕があり、何としても安全できれいなものが必要な場所にはおすすめです。よく使われる場所としてはスポーツジムやバレエ教室での使用が多いです。
メンテナンスと取り扱いが難しいので小さなお子様がいる場所ではひやひやしますが、ご自宅用に購入されることも多いです。
フィルムミラーが使えない場所は?
軽くて割れないとはいえ、ある意味では繊細な商品なので屋外への移動や梱包して移動させるなどは難しいとお考え下さい。フィルムの破れやフレームの破損で使用ができなくなります。高額商品なだけに破損したときのダメージは大きいです。
お子様用に、と考えることもあるかもしれません。ですが、扱いが荒いお子様には頑丈なアルミミラーの方が良いかもしれませんね。
大型ミラーもネットで買えます!
つい十数年前では大型の鏡を通販で買って自宅まで届けてもらうことなど考えられないことでした。今では割れなくて軽い鏡がネット通販用に開発されたり、割れない梱包方法が確立して全国に宅配できるようになりました。
値段もずいぶん安くなったものです。問題といえば、運送会社が破損事故を怖がって、いい条件では運んでくれないことでしょうか?大型ミラーを取り扱うためには、運送会社と強い信頼関係がある会社でないと難しいと思います。
安心安全の配送です
大型商品となると、配送時の破損が気になるかと思います。
配送前の梱包について、こちらの記事で解説しております。
安心安全の配送体制をぜひ確認してみてください。
鏡をネットで購入するなら
今回紹介した鏡はこちらのサイトにて販売しております。
お気軽に見積もりを作ることができますのでぜひご利用ください。
見積もりの時点でメールアドレスなどの個人情報を送る必要がありませんので、見積もり後に気が変わっても営業メールがしつこく送られてくるようなこともありません。安心してお使いください。
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迷ったらプロに相談!
購入される際には、これ以外にもたくさんの疑問があるかと思います。
ご不明な点があればこちらからお問い合わせください。私たちが力になれるかもしれません。
まとめ
スポーツ用の大きな姿見は値段が高ければいい物とは限りません。
たくさんの種類があるので、自分の用途にぴったり合ったものを、よく吟味して購入するようにしましょう。
ガラスミラーは割れることと重いことを除けば、ほぼ欠点はありません。
ご予算重視ならほぼ間違いはありません。
アルミミラーは少し映りが悪いことを除けば、ほぼ欠点はありません。
映りなんて気にしないというなら最強のミラーです。
フィルムミラーは値段が高くて「か弱い」ことを除けば良い姿見です。
予算があって慎重に扱うならお勧めです。
ライター
安藤
この道30年。ガラス、鏡のことなら何でもおまかせ! 寝ても覚めても頭の中はガラスと鏡でいっぱい(笑) 正しい知識でガラスと鏡の購入をしっかりサポートします。