設置方法 鏡の事件簿

お風呂の鏡の交換にチャレンジしてみましょう!

お風呂の鏡


みなさん、こんにちは!安藤です。

生活の中に溶け込み、なくてはならいアイテム「鏡」。

今回はお風呂の鏡に的を絞って、取外し方や取付方法について紹介させていただきます。それほど難しい作業ではありませんので、皆さんもぜひご自身でお風呂の鏡交換にチャレンジしてみましょう!

鏡のお悩みで一番多いのはお風呂

鏡についてのご相談で一番多いのは浴室ミラーです。特にお悩みで多いのが黒ずみや水垢汚れ

浴室の鏡は、なぜ黒くなったり、白くなったり、きれいに映らなくなってしまうのでしょうか?

まずは鏡が汚れてしまう原因について考えてみましょう。

お風呂は鏡にとって、とても厳しい環境なのです・・・

お風呂場の鏡が汚れてしまう原因、それはお風呂場という環境あります。

お湯をビシャビシャかけられてそのまま放置されたり、入浴中はあったかいけど、誰もいない冬場なんて凍るほど冷え冷え。シャンプーリンスがかかるのはまだいい方で、毛染めの薬品強力カビ用洗剤までお構いなしに振りかけられます。

このような環境の中では、浴室の鏡がすぐに傷んでしまうのは当然です。

こうなったら、鏡を交換するしかありません

もしかして、ご自身の浴室ミラーの周縁部分からじわじわと黒ずみが広がってきていませんか?

浴室鏡の黒ずみ

これはカビではなく錆び(サビ)です。鏡の裏面の銀の反射膜が錆びているのです。長く使っているミラーだと周縁部だけでなく真ん中付近からも四角い黒ずみが浮き出てくることがあります。

もう一つ厄介なのが、鏡の表面に付着するうろこ汚れ

浴室鏡のうろこ汚れ

このうろこ汚れの正体は、ケイ素やカルシウムの膜です。これが少しずつ重なって厚くなってしまうと、もうプロのお掃除屋さんでも取り除くことができません。

黒ずみと固まってしまったうろこ汚れは、残念ながら元に戻すことができません。

きれいな鏡にしたければ、もう交換するしかないのです。

少しでもきれいな鏡を長持ちさせるには?

お話しした通り、お風呂場は鏡にとって最悪の環境にあります。

少しでも鏡をきれいな状態で長持ちさせたければ、お風呂場から出る前にタオルでさっと拭いてあげてください。

水気やシャンプーをふき取るだけで、カビ、錆び、うろこ汚れの抑えることができます。

鏡は自分でも交換できます

リフォーム業者や工務店、不動産屋に鏡の交換作業を依頼したら、一体どれくらい請求されるでしょう?不安ですよね。何より家の中に知らない人をあげるのは嫌なものです。

小さな鏡の取替えでしたら、DIYにチャレンジしてみませんか?!交換の方法さえわかれば意外と簡単。ピカピカのきれいな鏡に無事交換できた時には、人任せにした時の100倍感激できるはずです!

DIYするとどれくらい安くなるの?

鏡の設置を業者に依頼すると、鏡代のほかに接着用の材料費、工事費や出張費用がかかりますので約2~5万円が相場としてかかります。

一方、DIYで浴室に鏡を設置するのであれば、設置用の道具や材料があれば鏡代のみの1万円以下で可能ですし、設置用の道具がなければそのお金も込みで大体1万円前後で設置することができます。

業者にお願いすると、速くきれいに仕上げてもらえるのがメリットですが、コストを抑えたいのなら断然DIYがおすすめ!

お風呂場の鏡の交換はそれほど難しい作業ではないので、ご自身で一度トライしてみていてはいかがでしょうか?

賃貸だけど鏡を交換しても大丈夫?

賃貸アパートや賃貸マンションの鏡を自分で交換する場合でも、特殊な加工を行う訳ではないため、交換の作業自体は可能です。

ですが賃貸の場合、部屋に最初からつけられている鏡は部屋の所有者のものになります。退去の際には原状回復義務がありますので、これを無断で交換するのは避けたほうが良いでしょう。

管理会社さんや大家さんと一度相談してみてから、入居者が負担するのか、所有者が負担するのか、を含めてDIYか業者委託かを決めると良いでしょう。

お風呂鏡の交換前に準備しておくもの

実際に交換作業に入る前に用意しておくものを書いておきます。


  • お風呂用鏡 5,000~10,000円(サイズやオプションにより変動)

  • 両面テープ(ミラーマット) 500~1,000円程度

  • カッターナイフ

  • PPバンド(梱包材に使われるプラスティック製のバンド)


今回の作業で必要なものは以上です。合計で約10,000円前後で準備できると思います。

お風呂鏡の外し方

お風呂場の鏡の取り外し方について、順番に説明していきます。

①シリコンコーキングをカッターナイフで取り除く

まず最初に、鏡の周りに接着しているシリコンコーキングを除去しましょう。(無い場合もあります。無ければここは飛ばしてください。)

シリコンコーキングとは鏡と壁の間にあるゴムのような接着剤です。キッチンや浴室の器具など水気の多い場所で使われるもので、器具と壁の間を埋めて隙間に水が入り込まないようにするために使われています。

コーギングはゴムと同じように固まっても弾力があります。どこにでも強力に接着しますが、取り残すとその上に再度コーキングしようとしても、はじいてしまって接着しません。新しい鏡を付けた後でコーキングをする予定なら、古いシリコンは完全に除去してください。カッターナイフで丁寧に取り除きましょう。

②金具を上にずらす

次に、固定用の上部の金具を上方にずらしてあげてください。(もし、鏡が壁のくぼみにはまり込んでいる場合、金具はただの飾りです。固定用ではないので、ここは飛ばしてください。)

上部の金具は可動式になっています。シリコンが残っていたり、錆びついていたりして硬くなっているかもしれませんが、動くことを信じて何か硬い物でぐりぐり上にずらしてください。

③テープやボンドを切断し、取り外す

鏡は厚手の両面テープで貼りついていますので、壁と鏡の間には隙間があるはずです。ここに薄くて丈夫で、できればザラザラしたものを通し、ノコギリのように引いてテープとボンドを切断しましょう。切断する道具として最適なのは梱包資材のPPバンドです。ピアノ線なども代用できます。

浴室鏡の交換

テープやボンドは強力なものなので、切断しなければ鏡をはがすことはできません。壁のくぼみにはまり込んでいる鏡の場合でも、何とかして横の隙間からPPバンドを通して切断してください。

接着剤が切断できれば、鏡を取り外すことができます。

どうしても外れない時は・・・


以上の方法を試しても外れない時は、今の鏡を残したまま、その上にもう一枚薄い鏡を貼りつけるのがいいと思います。2mm厚のミラーを今のミラーより数mm大きめに貼りつけましょう。

危険ですので、割って取り外すことはやめてください。

お風呂鏡の取り付け方

実は鏡の交換で一番の難関は鏡を取り外すことです。古い鏡が無事に取り外せたら、もう完成したも同然です!

浴室の壁面には簡単にネジが使えませんので、ネジを使って取り付けるにはドリルで穴をあけたり、中空プラグやアンカーなどちょっと難しい作業が必要になります。

ですので、今回はもっと簡単な今ある金具をそのまま再利用する取り付け方を説明します。現状で鏡がない場合や鏡を後付けする場合でも対応できる取り付け方法です。

 

①鏡の下辺を水平に合わせる

失敗せずに取り付けるためには、鏡の下辺をきっちり水平に合わせることが重要です。そのために金具を使うと言っても間違いではありません。金具がない場合は目印のラインを引くだけではなく、ズレて動かないように仮の台を置いて高さと水平を調整しましょう。

②両面テープを使った浴室ミラーの取付方法

位置が決まったら、両面テープ(鏡用3mm厚)を壁に貼っていきます。浴室の壁は部屋の壁よりもツルツルしていることが多く、ほとんどの場合、強力な接着力が得られます。鏡用テープは水に濡れても剥がれませんのご安心ください。

量としては鏡の面積の1/6ぐらいあれば十分です。もし金具との併用ならもっと減らしても大丈夫です。

③鏡を取り付ける

下辺の水平ラインに合わせるように鏡を丁寧に壁に貼り付けてください。

上部の固定用金具をしっかりと取りて作業は完了になります。

もし取り付けに失敗したら?


もし鏡の位置がずれてしまったりしたら、大急ぎで剥がしてください。強く押し付ける前なら、何とかはがせると思います。

ただし、一度貼った両面テープは接着力が落ちているので使えません。必ず新しいテープに取り替えてもう一度やり直してください。

ネットでもお風呂鏡はオーダーできます

鏡の交換は文章にすると難しく感じたかもしれませんが、実際にやってみるとそれほど難しい作業ではありません。業者に頼むよりも格段に安く済むので、面倒でなければDIYに挑戦してみることをおすすめします。

特にホームセンターとインターネットの普及はDIYの大きな味方です。20年前なら、お風呂の鏡なんて工務店やお風呂設備屋さんに取替えを頼む以外に方法はありませんでしたが、いまや誰でも全国どこに住んでいても必要なものをそろえることができます。

特にインターネットは人件費や店舗運営費が削減できるため鏡自体の単価が安く、配送もしてもらえるため、自分で大きなが鏡を運ぶ必要がありません

また弊社では注文後から鏡の制作・加工をしているため、サイズの選択も自由自在です。お風呂場の鏡を交換する場合に「もっと大きいものしよう」とか「少し小さくしておしゃれにするのはどうだろう」などの要望にも応えることができます。

今は便利な時代。古くなった鏡は、ぜひ自分で取り替えてみましょう!

少しでもきれいに長持ちさせたいなら防湿(防錆)加工がおススメ

冒頭で述べたように、お風呂場は鏡にとって非常に悪い環境で錆びたり、かびたりしやすい消耗品です。そんな消耗品である鏡を少しでも長持ちさせるために防湿加工のついた鏡を紹介しておきます。

鏡の錆びを作る一番の原因は湿気です。その湿気を防ぐために、鏡の裏面や淵の部分に、防錆樹脂塗料を散布した鏡がございます。数千円高くなりますがその分錆びにくくきれいに保てるので、10年以上使うことを考えるとこちらの方がより長く気持ちよく使っていただけると思います。



ネコロボ
鏡が錆びる理由と対策について解説しているよ!

まとめ お風呂の鏡をきれいに使うために

●お風呂からあがるときに軽くタオルで水気を拭きとると鏡は長持ちします。
●お風呂の鏡の黒ずみは絶対に元に戻りません。表面の白い汚れも除去は困難。
●交換する場合は金額的にはDIYの方が断然お得。約1万で交換可能。
●取り外しはPPバンドとカッターを用意しておきましょう。
●取り付けは下辺を水平に保つことがポイント。
●鏡の注文はネットオーダーの方が安くて、サイズ自由で、楽。
●きれいに長持ちさせたいなら防湿(防錆)加工を選びましょう。

ライター

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安藤

この道30年。ガラス、鏡のことなら何でもおまかせ! 寝ても覚めても頭の中はガラスと鏡でいっぱい(笑) 正しい知識でガラスと鏡の購入をしっかりサポートします。